予防や悪化を防ぐための、注意すべき禁忌とは?
前立腺肥大は、肥大した前立腺が尿道を圧迫し、排尿困難や頻尿となる疾患です。
このため前立腺肥大を含め、尿路に閉塞性疾患がある場合、禁忌とされている薬があります。
特に抗コリン薬は、膀胱からの尿の排出力を弱めたり、尿道を収縮させて尿の出を悪くする作用があることから、抗コリン作用を持ち、排尿障害を来たすおそれのある薬は禁忌とされます。
大抵の風邪薬は抗コリン作用があり、これ以外、胃腸薬にも同じ作用を持つものがあります。
前立腺肥大の場合、年齢や症状、治療状況により禁忌とされる薬の対処も異なってくるので、薬を服用する際は医師とよく相談したほうが良いでしょう。
風邪薬としてとしてよく処方されるものに、PL顆粒がありますが、PL顆粒には抗コリン薬は含まれていませんが、抗ヒスタミン薬であるメチレンジサリチル酸プロメタジンが含まれ、抗コリン作用も併せ持っています。
このため、PL顆粒も、抗コリン薬と同じく前立腺肥大に対して禁忌とされます。
また、うつ病の人に処方される抗うつ薬でも、比較的新しい抗うつ薬は抗コリン薬が多いものです。
このため抗うつ薬は、前立腺肥大の人に対してはすべて禁忌と考えてよいでしょう。
他にも、パーキンソン病の薬や、抗不整脈薬、抗低血圧治療薬にも禁忌薬があります。
一般向けに薬局などで販売されている風邪薬や花粉症の薬などでも、前立腺肥大の人、緑内障の人は服用できませんとパッケージに明記されているものが結構あるものです。
自分で薬を購入して服用する場合も、注意したほうが良いでしょう。
ノコギリヤシなら、自然食品なので安心して摂取できるのです。
前立腺肥大の禁忌!PL顆粒とは?
前立腺肥大において禁忌となっている「PL顆粒」。これは医療用の総合感冒薬としても有名な医薬品。
病院を受診した際に処方されることも珍しくない薬ですが、前立腺肥大症においては禁忌となっています。
ちなみに、緑内障といった症状を患っている人にも禁忌。
なぜ、前立腺肥大において禁忌となっているのか…その理由は、PL顆粒に含まれている成分に関係しています。
PL顆粒には、サリチルアミド(解熱鎮痛作用を持つ非ステロイド系抗炎症薬の一)・アセトアミノフェン(解熱鎮痛作用)・メチレンジサリチル酸プロメタジン(抗ヒスタミン薬)・無水カフェイン(ここでは鎮痛といった目的の為)といった成分が含まれています。
前立腺肥大では、副交感神経の働きを押さえる抗コリン薬が禁忌となっています。
PL顆粒には抗コリン薬は含まれていませんが、メチレンジサリチル酸プロメタジンには抗コリン作用も併せ持っているものとなります。
そうしたことからも、PL顆粒は前立腺肥大では禁忌となっているのです。
実は、他にも抗コリン作用をもつ医薬品はあります。
向精神薬・制吐薬・気管支拡張薬・抗不整脈薬・ステロイド・降圧薬・筋弛緩薬・潰瘍治療薬…と、そのレベルは違えども抗コリン作用を持ち合わせているのです。
つまり、これらも前立腺肥大においては禁忌となりえるということなのです。
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