前立腺炎に対する効果
ノコギリヤシは、最近の臨床実験で前立腺炎にも効果があることが判明しています。
前立腺炎は、大腸菌などの細菌や、クラミジアなどにより前立腺が炎症を起こした状態で、頻尿、残尿感、尿閉、排尿痛、射精痛などの症状のほか、下腹部の不快感や鈍痛を感じることもあります。
前立腺炎は、急性と慢性があり、急性の場合、ほとんどが何らかの細菌によるもののため、抗生物質による治療が有効となります。
慢性だと、長期間症状が続きますが、原因となる菌が特定できず、未知のウイルスや細菌、アレルギーが原因とする見方もあります
また、急性の場合でも、酒・タバコをやめなかったり、生活習慣を改めることがないと、慢性に移行してしまう場合も多いようです。
慢性のものは効果的な治療法がなく、長期間苦しむ人も結構多いみたいです。
最近、日本でも、あるところの臨床実験で、前立腺肥大および慢性前立腺炎の患者に対し、ノコギリヤシを6ヶ月間投与したところ、下部尿路症状や勃起障害の症状を改善する作用が確認できたそうです。
ノコギリヤシは前立腺肥大に効果があることで知られていますが、慢性前立腺炎の人でも、頻尿、排尿後の残尿感の症状がある人が多く愛用し、効果を実感しているようです。
頻尿と残尿感に悩んでいるなら、1度ノコギリヤシを試してみるのも良いかも知れませんね。
慢性前立腺炎とは?
慢性前立腺炎は、30代から40代といった比較的若い世代に多く発症する病気です。
前立腺に炎症が生じた状態をいいますが、細菌が原因となっているのを「細菌性前立腺炎」、細菌が原因ではないのを「非細菌性前立腺炎」といいます。
どちらかというと、後者の患者さんのほうが多いようです。
やっかいなことに、慢性的な炎症状態となっているので熱はなく比較的その症状も軽いものとなっているので、前立腺炎を発症していることに気がつかない人も多くいます。
前立腺炎を発症させてしまう原因としては、長時間のデスクワーク、自動車や自転車などでの長時間にわたる移動、前立腺への機械的な刺激・・・などが挙げられています。
また、疲労やストレス、飲酒、冷えなどで体が弱まることでも引き起こされます。
ノコギリヤシによる改善効果が期待されていますが、より早く改善させていくためにも、前立腺炎の原因となっている事も控えるようにしていかなくてはいけません。
原因を改善しないでノコギリヤシだけに頼っても、いくら効果が期待できるといってもなんにもなりません。
デスクワークや乗り物による長時間の移動はなるべく避け、途中、席を立ったり乗物から降りたりするようにし、そして、疲れやストレスをためない為にも適度に休憩をし、無理をしすぎないようにします。
冷え性の人は、湯船などに浸かって体を温めるようにするといいです。